しぶらくではつなまらくご
14日金曜日、9月公演初日。
「ぷらすと」中継日ではあったが、神田松之丞を見てみたくて、会場に行ってみた。
会場:ユーロライブ 20時~22時
三笑亭夢丸 さんしょうてい ゆめまる
桂春蝶 かつら しゅんちょう(←ここから入場した)
柳亭市童 りゅうてい いちどう
神田松之丞<講談> かんだ まつのじょう
道に迷って20時25分に到着。
「立ち見になるかもしれません」と言われたが、座れた。整理番号179だった。
ほぼ満席。
おお、ここがいつもぷらすとで見てた会場か…!
一番後ろにカメラが…!!
桂春蝶「ちりとてちん」
枕がやんちゃだった。
江戸落語をディスったり(この人は上方)、下ネタだったり。
なにより持ち時間30分なのに枕で20分使ったw。
プロなんだから心配無用と思いながらも、ドキドキした。
20時45分に話し方が変わり(速くなり)、おっ本題か? と思ったが違うみたいで、48分に羽織を脱いだのでいよいよか、と思うも
「別れよう言うてる前に心は別れてる。つきおうて言う前に心は好き。言葉は心を超えない」
って名言が出て、チャゲアス「SAY YES」を歌いだす。けっこう長い。
「誰か止めてー!! 」
と叫んで20時50分。
お酒を湯呑み(notおちょこ)で飲むシーンが、本当においしそう。
最後、「ぴゃー」と奇声を発して21時02分。
柳亭市童「湯屋番」
2~3分話して、すぐ本題に入った。羽織もすぐ脱いだ。
21時20分位
「数億という資産があると見込んでいる」
「四~五千万の金を居候先にあげる」
「今、二千円貸して」
今の価値で言ってるよね?
「どちらにしようかな 天の神様の言うとおり」
江戸時代もこの歌だったのかな?
「背広着てワニ革のカバン持って」
「ゆせん石鹸ひげ剃りポマード」
「キャベツくわえたブルドック」
現代語を使うにしてもこの時代感で統一しているのかな。
別にむちゃくちゃ高い声を出しているわけでもないのに(少し高くするくらい)、女の人は女の人に聞こえる/見えるなー。
神田松之丞「神崎の詫び証文」
枕は2~3分、羽織は始まって10分くらいに脱いだ。
ネット中継を意識しまくり。「ぷらすと(orニコ生)を聞いている人は~」って計3回も言った。
「講釈師になった5年目、赤穂義士伝は“愛国忠臣”ではなく“別れ”がテーマだと言われて、点と点がつながった」
たぶん21時45分くらいに客席の照明が消える(そういう演出をしますよと最初のほうで言ってた)。
場面はどんどん展開していって、「討ち入り話を人気の講釈師がすることになり、集会所は超満員。ならず者の丑五郎は最前列の真ん中に割り込み、神崎与五郎則休(かんざきよごろうのりやす)の話が始まる…」という段になる。
客席は暗く、神田さんには照明が当たってて、時空のはざまでしゃべってるみたい。
今がいつかとか今聞いてる話が何百年も前の話だとか一瞬忘れて、不思議な空間に連れていってもらった感じがした。
気づいたら泣いてて(泣き虫)、鼻をすする音が他にも聞こえる。
最後「ピカピカ」でみんな笑った。
初めて生で聞いた落語ははちゃめちゃで、二番目の人は最初の人とは全然違う語り口で、松之丞はすごかった。
渋谷の坂を下る道すがら、「ちりとてちん」の酒を飲むシーンが思い出され、アジの干物と日本酒(剣菱)を買って帰り、湯呑みはないのでマグカップに入れて飲んだ。