松本哉さんに聞いてみた~「日本古来から伝わるマヌケ文化」って何ですか?

松本哉「貧乏人の逆襲!増補版」(ちくま文庫)P.248より

 何を思ったか韓国版が発売!

(前略)……おや? でもちょっと待てよ? でもこの本って、いろいろ金持ちの文句とかくだらないデモの作戦とか書いてあるけど、よくよく読み返してみると、日本古来から伝わるマヌケ文化が全開だった!

「日本古来から伝わるマヌケ文化」って何? と思い、素人の乱5号店に行って松本さんに聞いてみた。

 

松本(敬称略、以下同)「江戸時代の町人文化とかすごい。誰も働かないし、昼間から酒飲んでるし。落語で与太郎とか、バカを讃える文化がある。

文明開化があって、外国人が起業して日本人を雇ったんだけど、誰もちゃんと働かなくて、『酒飲むな』って言っても『いや飲んでない』って嘘ついて、外国人困ったらしい。手配師に『たのむから昼間から酒飲まない奴はいないか』って聞いたら『そんな奴はいない』だって」

 深町「立川談志が『落語とは業の肯定である』って言ったのを、サンキュータツオが今『落語の歴史は400年あるけど、<落語とは何か>を説明してくれたのは談志が初めて』って言ってて(ぷらすとアーカイブス 「立川談志論」(2011/11/28配信) - YouTube)、私それ聞いて超面白いって思って、そういうことですよね」

 松本「いや談志も言ってるけど、前から落語好きで、そういう無駄を愛する文化、金にがめついのは粋じゃない、こんな無駄なことに金ぜんぶ使って粋だねアイツみたいな、そういのは昔から感じてた」

 深町「でも『日本人は勤勉』みたいなイメージっていつからなんですかね? 何があったんだろ?」

 松本「文明開化で外国に追いつけ追い越せで、あそこらへんが諸悪の根源なんじゃない?」

  

正直、こんなに話が出てくると思ってなかった…!

「バイトやめる学校」感想文(違う視点を持とう~山下陽光「バイトやめる学校」感想 - 向日性)のために読み返して改めて、平易な言葉でテンポが良くて、内容も面白い!! と思ったけど、その裏には一語一語に込めた思いがあったんだな。

ってことで「貧乏人の逆襲!」の続編ともいえる「世界マヌケ反乱の手引書」を買って帰った(発売したころに読んで、図書館に寄贈してから上京したので手元になかった)。会計の際、

松本「いや~、ここに来れば居るってんで、ここら辺でイベントやっても誰も来てくれないんだよね~『なんで金払わねぇといけねえんだ』って」

ってぼやいてた(^-^;

 

でもそれって東浩紀

東浩紀×岡田斗司夫「本当に初めての対談~ニコ生トークセッション」 岡田斗司夫クロニクル 2013.1.21 - YouTube

で「官邸前デモの事務局が“この喫茶店に行ったら居る”っていう場所がなかったのは大問題ですよ」(発言自体は1:34:10頃だが、話は1:32:10頃から始まる)って言ってて、そういうことだよな。

 

 

入店した際に、松本さんと話し込んでる先客がいるな~と思ったら、偶然にも「貧乏人の逆襲!」の編集者、井口かおりさんだった。何年も前に出た本で、著者と編集者に直接感想言えるなんてびっくり。