向日性

Twitter @kojitsusei

違うクラスタの人にどう言葉を伝えるか

先日、違うクラスタの人にどう言葉を伝えるか、ということについて考える機会があった。

その時は反対意見の人にどう言ったら伝わるかという状況だったのだが、これって誰かと仲良くなりたい時にも使えるかもしれない。

 

まずカラオケ=自分の話したいことを自分の話したいように話す、はだめだ。

口頭だとつい使ってしまう「みんな」という言葉も使えない。「みんな」が使えないとけっこう大変。

相手への礼儀、または変に突っ込まれるポイントを作らないために、汚い言葉を使ったり、怒鳴ったりするのは控えたほうがいい。

 

一つ考えたのが、「相手の使っている言葉を使って話すと、伝わりやすいのでは」ということだ。

 

これは、プロ奢ラレヤーさんがよくライブで言っていることだ。

もう一つ言うと、私はプロ奢さんを「ウラ山下陽光」と捉えていて(こんな言い方ごめんぷろおご)、「山下さんが言ってること、面白いけどよく分かんない」っていうことを、彼のドライな表現で「違う言い方をするとこうなのか」と理解できる時がある。たまに勝手に両者の発言を付けあわせて、面白い! ってなったりしている。

 

例)

インナー山下「自分が苦も無くできることをずらせば商売になる」

インナープロ奢「自分が苦も無くできることを自分で見つけるのはちょっと難しくない? でもそれが商売ということ。何も思いつかない人は普通に働くのが一番コスパいいっすよ」

  

相手の言葉を自分のものにするため、その人が普段どんな言い回しをしているか思い返してみる。SNSはその人の無意識の束だからよく見る。

 

「違うクラスタ」といっても、これから仲良くなりたい相手だったら苦じゃなくそれができるけど、嫌いな/苦手な相手だとつらい。すごく。

後者は自分にとって話法やロジックに違和を感じることが多いので、「使える」ようになるには複数回見返す必要が出てくるかもしれない。

でもがんばるんだ、アウェイだと気を張ってるけど、ホームだと気の緩みもしくはサービス精神で、ぽろっと大事なことを言っているかもしれない。

自分の中に異物を取り込み止揚しよう。

  

聞くより読む派は、音声メディアを書き起こすとすごくはかどるかもしれない。

手間はかかるけど、手から話者の意識が流れ込んできて、聞いてるだけでは見えてこなかったロジックが見えてくる。

すごいのは、第一線で活躍するような人のしゃべりは、書き起こしそのままで、ほぼ文章として完成していることだ。

 

論点の立て方、質問の仕方、質問への答え方、短い持ち時間に自分の主張を端的に盛り込めるかは、難しいけど、相手に言葉を伝えたいなら、大事だ。

 

 

これ以上のオチは思いつかないので、シームレスに終わっていく。

“仲良くなりたい時”と“ケンカする時”って、気持ちのベクトルが違うだけで、対象としては同じなのかもと思って、面白いなぁと思った。

「ケンカする時に有効な手段って、仲良くなりたい時にも使えないか?」、これを横の考え方だとすると、縦の考え方は「ケンカの一手段として相手方の思考をトレースして体に流し込むと、反動で自分の見たいものと普段は見ないであろう下世話なものまで見ちゃうから、時間食い虫で危険な手段でもあるな。好きな人のは、今の自分にとって異物ではあるけど、ストレスなく見られるから、大量摂取のち定着すると“インナー○○”発生で、それってプロ奢の言い方だと“征服完了”だな」と思った。

 

この一手を、これから実生活で前向きに使えるようになりたい。