都築響一さんにBLについてどう思ってるか聞いてみた~BL徒然ノートその5

なんで聞いたかというと、ぶっちゃけBLバカにしてるんじゃないかなって疑惑をここ1~2年ほど抱いてたので。都築さんの発信物すべてに目を通しているわけではないので何とも言えないんだけど、イベントでのトークやツイートで、軽くバカにしたニュアンスを含んだ感じでオチに使ってたように見えたので。

 

あまりこういうこと言い出すとPC的に正しいことしか言えなくなって超つまらなくなるので言いたくはないんだけど、でも都築さんには言ってほしくないじゃないですか。これまでラブホテルや暴走族や老人など、人々からバカにされがちなものに光を当ててきた都築さんには。

ただ、80年代ポパイというキラキラのど真ん中にいた都築さんから見たら、BLに距離があっても全然おかしくない。ただ、知らなくていいけど、知らないならほっといてほしい。でも「BLバカにしてませんか? 」なんておいそれとは聞けないよなぁ…。

 

以上のようなモヤモヤを抱えつつ2017年5月27日クシノテラス(広島県福山市)でのトークイベントに参加した。その日のトークテーマが「エロ」だったのと、都築さんの締めの言葉が「いろんなものを平等に見たい。エロだとバカにされるから普通はやらない、嫌うのはいいけど見てから嫌いになってくれ、と言いたい」だったので、じゃあこの後のサイン会で聞いてみよう、と思って聞いてみた。

 

以下やりとり(やりとりの数時間後にメモしたものを参照。録音はしてない)

深町「今日のテーマが『エロ』ということでお聞きします。BLについてどう思ってらっしゃいますか?」

都築(敬称略、以下同)「嫌いじゃないけど、周りには好きな人たくさんいるけど、やっぱり男にはわからない」

深町「周りの好きな方って、同じくらいの年齢ですか?」

都築「もっと若い人だね」

都築「BLよりはレディコミに興味がある」

 

都築「BLはゲイに嫌われてるよね」

深町「それは関係性に萌えてるか、肉体そのものに萌えてるかなんじゃないですか?」

都築「でも好きな対象は同じじゃん」

 

深町「都築さんの発言全部見てるわけじゃないけど、なんか距離感あるのかなって思ったんですよ。そりゃ一番遠いところですよ、80年代ポパイにいた人とBLでは」

都築「やっぱり男にはわからない」(2回目)

 

都築「BLについて言ったらいいのに」

深町「言いたいけど、おもしろいと思ってそういう目線で集めたりもしてて、集めると言いたくなるけど、でも言うのは恥ずかしい」

都築「言えばいいじゃん」

深町「嫌ですよ、だって全部自分で買ったものなんだから、自分の性癖が全部ばれるじゃないですか!! 都築さんもご自分の性癖をおっしゃってないじゃないですか」

都築「言ったらいいじゃん。参考にさせてもらいます」

やりとり終わり

 

で、勢いあまって同人誌を作ってみた。 

 

 

勇気を出して聞いてみてよかった!

会話の中で上手く言えなかったところがあるので、以下で反論を試みたい。

  

反論(書き起こして気付いたことなので、都築さんには言えてない):

都築「BLはゲイに嫌われてるよね」

深町「それは関係性に萌えてるか、肉体そのものに萌えてるかなんじゃないですか?」

都築「でも好きな対象は同じじゃん」

 同じじゃない。

男性同士の恋愛関係において、腐女子は「関係性」に萌えていて、ゲイは「肉体そのもの」に萌えているのではないか。

体が向いている方向は同じかもしれないけど、何を見ているかが違う。

ただ、遠くから見たら(気持ち的にBLやゲイから遠い人から見たら)、一見同じに見えるということなのか。

 だからこそ、ゲイは腐女子を嫌うのだろう(私自身はゲイの知り合いがいないので、私の実感ではないが)。

そりゃイラつくだろう、自分達は社会的地位を失うリスクにおびえながら恋愛してるのに、なに勝手にファンタジーのネタにしてるんだよって。

男社会から外れているという点では似てるんだけど。傷のなめ合いなんかしたくない、って言われちゃいそうだなぁ。

 

そういえば都築さんの性癖やアブナイ趣味って聞かないな、ということをこのエントリを書いて改めて思った。あんなに多種多様なアブナイ世界を取材してるのに。

あと不思議とその疑問を人に抱かせないなと思った。

そういう人が編集者という人たちなんだろうか。